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母のこころを すべてに

2008年 10月 30日

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青山へ、佐藤初女さんの出版記念講演会へ行ってまいりました。

チケットは、ぴあでの販売で、発売日と開始時間を忘れないようにと、案内のハガキをずっと手元に置いてました。

発売が開始されてからすぐに購入したおかげで、最前列のど真ん中の、ひとつだけ隣の席が取れました。

会場に着いて席を確認すると、舞台上の初女さんが座られる席のまん前で。

初めてお目にかかった初女さんは、なんというか、透き通っているように見えました。

それはきっと心がきれいだからだろうなぁ。

質疑応答を含め、約2時間、初女さんは休憩無しに、ずーっと話し続けられました。

最後までとても流暢に、そしてゆったりと話されていたので、とても聴きやすかったです。

舌をかむことなく、話が途切れることなく、スルスルと。

講演って、話に抑揚をつけることが必要だと思っていたのですが、そういうわけでもないようです。

要は、相手に伝えたい!という気持ちを持つことなんだなぁ。

講演後の、質問への回答は、くすくすっと笑いを誘うようなユーモアのあるものがあったり、ためになるものがあったり。

初女さん、それは本当に素敵な方でした。

講演会終了後、CD+フォトブック(アノニマ社)を買った人向けの特典で、初女さんに握手していただきました。

講演会場は暑いぐらいで、頭がボーっとしてしまったせいか、結構な時間立ち並んでいたと思うのですが、全然疲れなくて。

初女さんは、おひとりおひとりの手をしっかりと握って、それはまるでお祈りをされているようでした。

手を握られた瞬間に泣かれている方もいました。

初女さんの周りは、まるで教会のような清からかな空気が流れていました。

自分の番になって、それまでは何を話しかければいいのやらと悩んでいたのですが、感謝の気持ちをただただ素直に、口から自然と出てくる言葉で伝えました。

「一番前の列の、初女さんの目の前に座っていました」と言うと、お付きの方がクスクスと笑われていました。

「お仕事はなにしていらっしゃるの?」
「遠いところまでわざわざありがとうね」

といった言葉をいただきました。

初女さんの両手で包まれた右手は、家に着くまで、なんだかボワっと暖かくて、不思議な感覚でした。

質疑応答の時間では、自分の質問にも答えていただきました。(事前に質問票に書いておいた。)

ここ最近、ずーっとずっと悩んでいたことを書いたのですが、思いがけない答えをいただきました。

うれしかった。

初女さんのその言葉を、きっと忘れることはないでしょう。

講演会には、たくさんの人が来ていたので、きっと誰か知っている人に会うだろうと思っていたら、やはり会いました。

以前料理教室でご一緒した女性お二人と講演開始前にばったり会い(同じ最前列だった)、講演終了後には、Organic Baseつながりのお二人に声をかけられました。

握手会のあった青山ブックセンターでは、中川ちえさんなど、知った方が何人かいらっしゃいました。

あぁ、いい時間だった。行ってよかった。

家に戻ってからは、明日の弁当の下ごしらえを。

いつもだったら「面倒から弁当を買おう」と思うところを、初女さんの言葉を思い出し、今を頑張ろうと思ったのでした。

帰りに寄ったスーパーで、ぷっくりと太った蕪が売っていたので、それを買いました。

丁寧に洗い、初女さんのことを思い出しながら、心をこめて蕪の実を切り分けていきました。

なんだか泣いてしまいました。
by benji_rara | 2008-10-30 23:57 | こんなとこへ出かけた